山本 聡さんのプロフィール写真

以前書いた投稿があります。

オブジェクト指向のプログラミングの問題点は何ですか?に対する山本 聡 (Satoshi Yamamoto)さんの回答

が、その回答は長ったらすぎるので、短めに書くと、

「オブジェクト指向のプログラムは難しいと言われる理由」は、

やれることがいろいろあり、また、それによって起きる制限もいろいろありすぎて、わけがわからない、から、だと思います。

継承だのインターフェースだの多態だのなんだのかんだのといろいろありすぎです。

そしてこれら全てが、どうでもいい概念です。
ifの分岐やforのループや、処理共通化、データを得て、表示を行う。プログラムの重要な概念ってこういうものだけですし、これで多くのアプリケーションの機能を作り出すことができるはずですが、

オブジェクト指向の概念というか、それらの機能はアプリケーションを作るという本質とはかけ離れた機能なので、どう使ったらいいのか本当のところが誰にもわからない、のでアレコレの派閥があってアレコレの議論が行われるので、決まった道がないために学ぶ人は苦労するということになったりします。

自転車置き場の議論として知られる『原子力発電所の建設ミーティングのときに、より重要なことは難しくて議論の対象にはならず発電所の自転車置き場の屋根の色はどうしようかと議論に花が咲く』という例え話がありますが、

オブジェクト指向であーだのこーだの言っているのはこの自転車置き場の議論に近いことが起きます。誰もが大好きな議論ですが、そこにはソフトウェアの機能としての本質はなく、正解もないのでいつまでたっても議論が終わりません。

「クラスごとに纏まっていて見やすいように思えます」というのは

何に対して見やすいのか、ということですが、クラスにまとまるのはグローバルに散らばっているのよりかはマシなのですが、クラスメソッドを書くという時点で、クラスは小さなグローバル領域になっているだけなので、

グローバル変数とかグローバル関数とかだけでアプリケーションを作るのがなかなか困難なのと同じように

アプリケーションが複雑化してクラスがどうしても肥大化しなければいけない時に、一気に複雑さがまして、他人のコードを読むことが困難になるのが、オブジェクト指向です。

クラスの責務がなんたらかんたらと言い出す人もいるのですが、まあ終わらない議論に巻き込まれるだけになりますね。

ということで、副作用がない(あるいは少ない)、参照透過性が高くてテストしやすい関数型プログラミングが流行ってきているようです。

こちらは小さなグローバル領域などは作らないのでアプリケーションの肥大化に対して非常に強く複雑さを隠蔽する仕組みになります。

関数型プログラミングというのも、それなりにあやふやな概念なので議論を呼ぶみたいですが。そのあたりは詳しくないので、どこか他のQuoraで答えをみつけてください。

関数型というか昔ながらの構造化プログラミングですね。

オブジェクト指向を捨てた所に正解があるとは思ってもみませんでした。私、業界20年くらいというかプログラミング歴20年くらいですが、ようやく気が付きました。

ありがたいことに気がついてからは、オブジェクト指向で複雑にからまった状態のプログラムであっても、リファクタリングしたりしてもより簡単なコードをどんどん書けるようになって楽ですよ。

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