君も自分はハードコアだと思っているか?
読み続けてみてくれ。
健康な少年であることを想像してみてほしい。そして、ある日目が見えなくなったとしたら…13歳の時に。
彼はそれを網膜剥離と知るようになった。それは視力を徐々に奪っていく病気だった。
人生の意外な一撃によって無力になることが多いだろう。大半の人は丸まって自暴自棄になるだろうね?
でも、この男は違った。
これは、見えない人生で最初の試練に過ぎなかった。
力と意志の原始的な試練であるレスリングが彼のはけ口となった。彼は高校を通じてグラップルし、さらには全国選手権にも出場した。
でも、レスリングのマットはこれから待ち受ける困難と比べれば遊び場だったんだ。
想像してみてほしい。数千フィートにも及ぶ垂直の岩壁、ただそれを見ただけで手のひらが汗ばむような岩壁だ。
この新たに失明した少年は、それだけでは十分な挑戦ではないと決断した。
彼はその岩壁を登ることを望んだ。
これがハードコアな山岳登山だ。
アイスピック、クランポン、全てをそろえて。彼は手で岩を「見る」方法を学び、ホールドを感じ取り、すべての隅々を覚え込んだ。
彼のチームメイトたちは彼を運んでいるわけではなかった。彼らは彼と一緒に登っていて、彼の技術と判断を頼りにしていた。
そして、大きな挑戦がやってきた。
エベレスト。
世界の屋根。2万9千フィートの過酷な寒さ、酸素が薄い空気、そして何度も死に至る危険がある。
ほとんどの視力のある登山者でも成功しない。
でも、この失明した男?
彼は頂上に立った。
ちょっと考えてみてほしい。
失明している。
エベレストに登った。
導かれたわけでも引きずられたわけでもなく、自ら登った。一歩一歩、手の掴みごとを粘り強さと純粋な意志で勝ち取った。
この男は獣だった。
彼はチームメイトのバックパックにつけたベルで距離を測り、その振動で地形の変化を予測した。
雪崩、凍傷、山の恐怖の全てに直面し、それらを笑い飛ばした。
これは誰かに何かを証明するためではなかった。
これは運命への中指、失明が彼を定義づけることはないという宣言だった。
彼は世界の最高峰である七大陸最高峰を登り、グランドキャニオンをカヤックで下り、チベットを横断した。
彼はただ生きているだけではなく、限界を押し広げ、不可能と思われたことに挑戦していた。
では、このハードコアな男は誰だったのか?
エリック・ワイヘンマイヤー、失明した最初の人物、エベレストに登頂した男。
限界を打ち破るシンボルとなる名前、人間の精神が追い詰められた時に驚異的なことを成し遂げることができることを証明する名前。
英語版Quoraより