これ、ほんとに口外禁止でお願いします(笑)
そして悪用厳禁ですよ!
人を操作する方法のひとつで、「先にその人を信頼してしまう」という方法です。
私たちは普通、その人が信頼に足るかどうかを、いくつかの条件をクリアする様子を観察したり、話し合いの反応を見て決定します。婚活などがあからさまにそういったプロセスを踏みますよね。あと、上司が部下を評価するときとか、親が子の成績を心配するときなど、「○○だから大丈夫」とか「○○だからあいつはダメだ」と、あらゆる人間関係にそのような「値踏み」が存在します。
しかし、人間関係がうまくいく人と、うまくいかない人の違いを勉強したり、うまくいくカウンセリングとそうでないカウンセリングの経験を経て、わかったことがあるのです。
それは、「目の前の相手は、自分の思っているような人になる」ということです。相手そのものや、相手の立場(部下、夫、子どもなど)に付随する自分の先入観によって、じょじょに「そんな人になる」ようになっているのです。
例えば、お母さんが食事を運ぶ子どもに「こぼしちゃダメよ!」と言うと、かなりの確率で子どもはお盆をひっくり返します。これは、お母さんの言葉がある意味暗示となって、お母さんの脳を通じて子どもの脳内にお盆をひっくり返すイメージがありありと伝わり、実際にひっくり返すよう「命令」されているのと同じ働きをします。
職場の「仕事ができない人認定」されている人は、その人が失敗することをたくさんの人々がイメージしているため、会議ではトンチンカンな発言を「させられ」、判断は迷わ「され」、ストレスを抱えると実際にミスも多くなり、みごとに「できない人」が完成されます。最初の入りを間違った会社で全然ダメ社員扱いされたのに、転職したらうまくいった経験は、けっこう皆さんあるのではないでしょうか。それはあなたの能力がなかったわけではなく、他の人の「値踏みイメージ」が原因です。
なので、目の前の人の能力を上げたいとか、カッコよくしたいとか、いいパートナーにしたいと思ったとき、その人の現状がどうであれ、「その人が理想の人物になった、またはこれからなる」という前提で接すると、まるでお母さんに「こぼしちゃダメよ!」と言われた子どものように、成果を出してくれるようになります。
コツとしては、ダメな結果を出してきても(まだ実力を出し渋っとるな、どうせできていくのに)とニヤニヤしながら対応すること。また、ふいに全く根拠のないことでほめてしまうことです。
例えば、休日ダラダラしてばかりで何もしない夫との夕食中、ふいに「あなた、最近頼りがいが出てきたよね」とか言っちゃうんです。夫はびっくりしますが、脳内では(なんだ?!…もしかしてアレのことか?それともこのことか?)と、言われたことに対してつじつま合わせをするんです。
これが効きます!人間は、根拠があやふやな事象に対して、勝手につじつま合わせをする習慣があり、自分の持つつじつまに現実を合わせていく習性があるのです。
これが、根拠があること(子どもが良い点数を取ったり、ダメ夫が掃除をしたり)ばかりで褒めると、つじつま合わせが起こりづらく、プレッシャーや反発につながります。なので、半分以上は「根拠がないこと」「こうなったらうれしいなと思うこと」で、先にほめてしまうんです。
冒頭の、「先に信頼する」とは、「当たり前にその人はそういう風に変化する」ということを、信じてしまうことです。「うちの人は絶対そうならない!だって○○だから!」と思っていると、そうなります。
私のカウンセリングも、大部分はそういうテクニックでできています。どんな苦しい状況におかれている患者さんも、「当たり前に乗り越える能力がある」という前提でお会いしているので、やっぱりそうなっていきますよ。
大事なのは、これは人を信頼できる性格、とかではなくて(私もそんなにおめでたい性格ではありません笑)、テクニックだということです。練習すると誰にでもそう思えるようになり、自然に人間関係にわずらわされることが少なくなっていきますので、こっそり試してみてくださいね!