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相性が「最悪」かどうかは分かりませんが、相当「違う」ことを前提に付き合い始めれば、取り扱い方が見えてくると思います。

下の写真Aは私が言語認知パターンを考察するときに使っている、通称「ことば紙芝居」です。6枚のカードでできています。(そもそもは我が子と遊ぶために作った遊びです)

いろいろな国の人にその国の語順に並べ替えてもらい、その言語の認知の優先順位を探ります。写真Aは英語の語順に並べてあります。

① I ②went to ③the post office ④to post a letter ⑤to my grandparents ⑥living in Japan.
(写真A↓)

今度はこれを日本語の語順に並べ替えてみます。(写真B)↓

(「私」という主語は会話では通常言わないので抜きました)

①日本に住んでいる祖父母に②手紙を③出す為に④郵便局に⑤行った。

英語とは真逆ですね(^^;つまり、写真Aを後ろから見ていけば日本語の語順になります。
(あまり文章を読まず、絵の順番の違いをじっくり味わってくみてください)

これは文法的には「語順が違う」ということで片づけられてしまいますが、語順の違いは認知の順番の違いであり、話す人/聞く人にとって重要な順番に認知され、それがことばに置き換えられて語順をつくります。

日本人の英語学習においては、語順にとらわれるのではなく、日本語の視点の置き方を自覚したうえで、英語の視点の置き方の法則性を知るのが一番の近道だと思います。

ここでは認知の優先順位のみを視覚的にご紹介しましたが、これは時間の概念(時制)と密接な関係にありますので、認知順位の違いに比例して、時制の概念も違うと考えてよいと思います。

というワケで、かき氷にマヨネーズをかけて食べるくらいの相性かな、と思います(笑)

すぐに相思相愛にはなれないかもしれませんが、だからこそ知る喜びや刺激があるのではないでしょうか。文法用語や教科書という余計な仲介人を入れると益々険悪な仲になると思います。

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(余談)日本人にこの6枚のカードをバラバラにした状態で、「日本語の語順に並べてください」という条件を出すと上記の写真Bのように並べてくれるのですが、「論理的にストーリー性が出るように並べてください」というと写真A、つまり英語の順番に並べる人がほとんどなのです。これは、日本語を母語とする私としても今後かなり気合を入れて調査したい部分です(笑)

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