こんにちは。初めての解答になります。
僕は今、日本の地方国立の医学部医学科に通っています。もうすぐ卒業です。そして、大学1年生の頃にADHDと診断されました。ちなみに、質問者様にはいい現実ではないかもしれませんが、僕はストレートに4浪しました。
自分が大事だと思っている事をとりあえず二つ。(自分語りが多くなったので、質問者様への直接のメッセージは一番最後に書かせてもらいました。)
一つ目は
「自分はダメだと絶望しないでください」
他の回答者様もおっしゃっている通り人生の選択肢はたくさんあり、その中であなたに向いているものも必ずあります。それを見つけるためには、絶えずもがくことだが必要だと思います。
僕もたくさん悩み自分に絶望しました。「4年間も浪人したのは自分が受験勉強という作業に向いてなかったからだ、大学に入れば僕は人一倍できるはず」そんな思いを胸にやっと受かった大学で生活を始めましたが、何もうまく行きませんでした。授業も聞けないし、課題もできない。自分の本当にやりたいことすらもあまりできず、結局ゲームや漫画、SNSにのめりこんでしまう。それも、なんというか「やらされている」という感覚なんです。自分がやりたくてやっているというより「つい手を出してやめられない」みたいな。
その後落ち込んで、抑うつ反応が出た頃(鬱っぽくなっちゃったってことです)、大学の保健室のようなところに行き、精神科医の診察後に紹介された心療内科に行き、ADHDだと診断されました。それからは自分に絶望したり、いやできるはずだと躍起になってみたり色々とやってみました(長くなるので割愛します)。結局のところ今は留年もせずに、楽しく医学部生活を過ごし、勉強しています。発達障害ですが、少しは発達した気がします。
二つ目は
「自分の将来に勝手に悪い想像をして絶望するより、目の前の事に取り組んでください」
絶えず、もがいてください。僕は、色々と悩み考え試行錯誤して来ましたが全てが必要だったように思えます。はたからみた他人からは無駄なように思えたでしょうが関係ないです。もちろん周りのアドバイスは大切だし、支えてくれてる人達への感謝を忘れてはいけませんが
色々と悩みや目に付く自分の欠点があると思いますが、一つずつ自分なりの「対策」(「克服」ではありません)を見つけるといいと思います。例えば自分だと、普段スイッチが入らずにのめり込めないときは10分ほどしか集中出来ません。そして集中力を伸ばすことはほぼ諦めました。(この諦めが克服とは違う点です)そのかわり、その10分をいかにたくさん繰り返すか、質を高めるかに注力しました。休憩を10分毎にとることになりますが、1,2分ぶらぶら歩いたり、ネットをみたら勉強に戻れるようにタイマーをセットしたり、、、などなど。はたから見たら阿保らしかったり勘違いされるでしょうが関係ないのです。僕の人生ですから。
数え上げたらキリがありませんが、他にも色々と対策を試みました。ADHDと診断されてからの数年で色々と試して、だいぶうまく生きられるようになっとおもいます。大変でしたが。ADHDと診断された当初は「将来医者になって手術とか長時間できるのか・・・?診察は?カンファレンスは?職場の人間関係は??」と絶望しましたが、この絶望は何も意味はなかったと思います。周りの人たちにも似たようなこと言われましたが関係なかったと思います。まずは、進級する事にフォーカスを当てるべきですから。将来のことは、たとえ1週間後のことでさえ、その時の未来の自分に任せるべきです。今の自分は今やるべき事に取り組むべきなのです。
(追記)「将来のことはその時の未来の自分に任せるべき」と書きましたが、もう少し詳しく。例えば僕は大学1年生頃にADHDと診断を受け絶望し、2年生以降の解剖実習や医学の授業・試験をうまく乗り越えられるか不安で不安で仕方なくなりました。「1年生ですら課題や授業でたいへん苦労したのに、2年生を乗り越えられる訳がない」という論理があったんでしょう。自分が進級できる未来は見えませんでした。しかし、結果留年はせずに無事進級出来ました。なんとか乗り越えられたんですね。もちろん、無茶苦茶に大変でしたが、なんとかなったわけです。
「1年生ですら課題や授業でたいへん苦労したのに、2年生を乗り越えられる訳がない」という論理も、一見正しいように見えますが、納得するのにわかりやすいだけで、正しくなかったのです。自分は試験もたくさん落としましたし、無茶苦茶大変ではあったのですが、その度に試行錯誤を繰り返し自分なりに学んで(「逃げる」というのもこの「学ぶ」に含みます)、なんとか再試などで単位を拾えた訳ですから。「自分は発達障害だけど、それなりに成長しそれなりに学ぶ事もできる」という要素を考慮してなかったのでしょう。
漠然とした将来について自分であれこれ考えて不安になることは意味があまりなく、その時の未来の自分を信じながら今を生き抜く事こそが大事であり、そして今を生き抜く経験は未来の自分を強くするのだと思います。
(ちなみに、「逃げる」とは、具体的には無遅刻無欠席をめざす事、いい成績をとること、部活を続けること、などです。どうしても自分には無理だとおもった事は進級に影響しない範囲で逃げまくりました。もし自分が留年してたら、目標を「放校されずに卒業する」に変えていた(逃げていた)と思います。逃げは悪い事じゃないと思います。)
最後に
さて、質問者様は高三の夏頃なので受験に焦っている頃だと思います。4年も浪人したからよくわかります笑 ここでまず言っておきたいのが、繰り替えしになりますが、将来についての焦りは必要ない事です。受験に対しての適度な焦りや緊張感は必要だと思いますが、「こんな自分は将来どの職についてもやっていけないのではないか、たとえ医学部に受かっても卒業までいけないのではないか、、」みたいな受験に関係のない焦りや不安は持つ必要がありません。これらは自分を追い詰めるだけです。
そして、集中や計画ができないとの事ですが、まずは「自分を知る」事から始めてください。上にも書いたように僕は基本的に10分ほどしか集中力がつづきません。勉強で30分以上集中が続く事は1日に1度あるかないかです。そして驚くことに僕は、この特徴に大学2年生まで気づかなかったんですね。4浪もしたのに。いや、気づかなかったから4浪もしたんでしょうね。気づいていれば、もっと早く医学部に受かっていたと思います。こういった自分の特性に気づきかけている分、質問者様の方が僕より5年か6年ほど先に進んでいます。そのアドバンテージを生かせば4浪も必要ないと思います。
次に、「自分を知った」あとは自分なりの対策をつけるわけですが、これは少し時間がかかるかもしれません。それでも試行錯誤を繰り返してください。必ずいい方法が見つかるはずです。その時のコツとしては、「理想を追い求めすぎない事」です。勉強ですから、苦労はつきものです。僕も自分なりの勉強法をほぼ確立しましたが、その勉強法は決して「とても楽」というわけではありません。これなら「続けられるし、苦しいけどなんとかできる」程度です。そんなもんだと思います。受験ですから苦しさにはどこかで耐えなければならないのです。
今年じゃ受からないかもしれない、何年経っても受からないかもしれないといった悩みは不要ですから、そんなものは吹き飛ばして残りの時間でできる事にもがいてください。もし、何かの事情やあなたの心変わりで医学部ではない方向に歩んだとしても、このもがきはあなたを強くしているので、決して無駄にはなりません。
長くなりましたが、頑張ってください、応援してます。
P.S
僕の主治医も言ってましたが、医学部はADHDっぽい人多いですよ。僕みたいに診断までされている人はすくないですが、傾向がある人は多いように思えます。そもそも医者は結局何かの分野を「専門」とするのでADHDのようなのめり込む体質の人はある意味向いてるのかもしれません。