Craigslistは、シリコンバレー七不思議のひとつです。何もかもが特殊なので、アメリカでも似たような会社は他にありません。ものすごいモンスター企業です。
サービスとしては、個人間で行う「売ります・買います」のクラシファイド広告のサイトなので、何でも扱っています。
中古車、賃貸住宅、仕事、PCパーツ、イベント。。。果ては出会い系まで、何でもござれ。ざっくり言えばメルカリやヤフオクと似たようなもの、と考えてよいです。
大きな特徴として、ローカルだという点があります。配送業者を使わず対面で取引します。私も日常的に使ってましたが、近所のスタバなどで待ち合わせして、その場で現金と現物を交換します。どんな人がくるのか毎回楽しみでした。
どんなに変なものでも出せばすぐ山のように連絡がくるという体験を初めてしたサイトでもあり、返事がすぐにできない夜中には出品しないなどの知恵もつきました。早ければ出品の当日に受け渡しということもあります。「今すぐ金おろして行くから他の人には売らないでくれ!」って。
つまり、配送はおろか、決済やメッセージの機能さえありません。ただの掲示板です。取引するなら、売り手と買い手で電話番号なりメールアドレスを交換して、ぜんぶ自分たちでやってね、です。(匿名化されたメールアドレスで初期のやりとりを媒介する仕組みだけはある)
簡単に言えば、それだけのサービスの会社です。
では、どこが特徴的
Craigslistは、シリコンバレー七不思議のひとつです。何もかもが特殊なので、アメリカでも似たような会社は他にありません。ものすごいモンスター企業です。
サービスとしては、個人間で行う「売ります・買います」のクラシファイド広告のサイトなので、何でも扱っています。
中古車、賃貸住宅、仕事、PCパーツ、イベント。。。果ては出会い系まで、何でもござれ。ざっくり言えばメルカリやヤフオクと似たようなもの、と考えてよいです。
大きな特徴として、ローカルだという点があります。配送業者を使わず対面で取引します。私も日常的に使ってましたが、近所のスタバなどで待ち合わせして、その場で現金と現物を交換します。どんな人がくるのか毎回楽しみでした。
どんなに変なものでも出せばすぐ山のように連絡がくるという体験を初めてしたサイトでもあり、返事がすぐにできない夜中には出品しないなどの知恵もつきました。早ければ出品の当日に受け渡しということもあります。「今すぐ金おろして行くから他の人には売らないでくれ!」って。
つまり、配送はおろか、決済やメッセージの機能さえありません。ただの掲示板です。取引するなら、売り手と買い手で電話番号なりメールアドレスを交換して、ぜんぶ自分たちでやってね、です。(匿名化されたメールアドレスで初期のやりとりを媒介する仕組みだけはある)
簡単に言えば、それだけのサービスの会社です。
では、どこが特徴的なのでしょうか。
旧世代のデザイン
なんといっても目立つのは、過去20年間近くほとんど変更されていないWeb 1.0的デザインでしょう。これで急成長を続けているのだから、世のデザイナーたちの敗北感半端ない。
これだけでもすごいですが、さらにすごいのは、いまだに公式のモバイルアプリがないということです。今年こそは出るのでは?と言われ続けて早10年。初代iPhoneの頃からiPhone Xの時代までユーザは待ち続けています。
公式APIもなく、スクレイピングも規約で禁止しているので、データをライセンス供与されたサードパーティがアプリを作ってくれるのに依存しているという状況です。
やる気がないだけなのか、本気のノーガード・ブランド戦略なのか、ただの頑固オヤジの職人的こだわりなのか、誰にもわかりません。
変化の早い時代、A/Bテストやって細かいPDCAサイクル回してチューニングして新しいモバイルの機能にすぐ対応して、日々細かい改善を続けないと生き残れないんじゃなかったでしたっけ?こんな巨大な反例が放置されてて良いの?
従業員が少ない
次に、圧倒的に少ない従業員数。
2006年当時、世界で最もアクセスの多いウェブサイトTop 10で(まずそこに入っていること自体が驚くべきことですが)、従業員数を併記してみると、下図のような感じになります。従業員数1万人を超えるメガ・ベンチャーの中で、1社だけ3ケタ違う「23人」の会社がランクインしています。(笑)
このときから10年後、売上が100倍になった現在でも50人です。
こういうのを少数精鋭というのか、異次元すぎてもはやよくわかりません。
商売っ気がない
そもそも、このサイトはCharles Schwabというアメリカを代表する証券会社をレイオフされたCraig Newmarkが、退職金を元手にほぼ慈善事業として始めたものでした。外部資本は$1も入れていません。
だいたいドメインからして.comじゃなくて.orgですからね。
そのため、ずっと全てが無料だったのですが、サーバー費用を払えるようにするためにサンフランシスコ市内の人材募集広告だけほんのわずかな$25をチャージするようにしたら、それだけで毎日$40,000ぐらい入るようになってきました。
今ではニューヨークの賃貸物件や業者によるチケット販売、中古車販売、マッサージ(米国では売買春の温床)などの販売も手数料をとるようにしていますが、その理由も商売のためではなく「スパマーや悪徳業者を減らすため」という徹底ぶりです。
しかし、その結果どんどん売上が増えていってしまい、$7M、$15M、$30M、$100M、$300M、$700Mとなり、とうとう$1Bが見えてきてしまいました。
彼らが本気になれば、売上を明日からでも10倍の$7Bに増やすことが可能だと分析されています。今の価格が安すぎるので、値上げするだけで良いのです。
Craig Newmark Founded Craigslist To Give Back, Now He's A Billionaire
しかし、それをやらないのがCraigslist。
そしてその巨額の利益がどこに行ってるかも謎のままです。
2010年時点のデータでも、社員一人あたりの売上でGoogleやAmazonなどのトップ企業を圧倒していますが(下図)、今もこの差は開き続けています。
売上が700億円を超えた2016年では、社員一人当たりの売上は10億円に達しています。そのほとんど全てが利益です。
Ranking tech companies by revenue per employee
いかがでしたか。何もかもが規格外の会社ですね。
当然、こんなしょぼいサイト簡単に捻り潰してくれるわ、という感じで巨額のVCマネーを突っ込んでチャレンジした会社は過去にも沢山あります。
しかし、長年の歴史で築き上げられたネットワーク外部性により、その夢は砕かれ続けてはや10年、まともな競合はまだ出てきていません。
OfferUpやLetgoといった会社も伸びてはいますが、基本無料のCraigslistとの勝負ですから、苦しい戦いです。
メルカリもUS進出を頑張っていますが、eBayを駆逐できてもCraigslistを倒すのは難しいかも知れません。
でも、資本の論理にまみれたシリコンバレー文化のなかにあって、どことなく「Webに託していたオレたちの自由な世界」を感じさせてくれる会社でもあります。
日本にも数十年前は趣味の雑誌などに「売りたし・買いたし」セクションというものがありました。同好の志が個人間で売買をする為のセクションです。
アメリカはその市場規模がアナログの頃から日本の比ではない位大きかったのです。Recyclerという「売りたし・買いたし」だけを掲載した新聞が一般的であったり、車に「For Sale」と自分の電話番号を書いたポスターを貼って運転していたり、週末は家の前で私物のヤードセールを開いたりと、活発な商品やサービスの個人間売買が行われていました。
それをオンライン化したのがCraigslistです。なので今でも地域ごとに分かれています。
日本でもアナログの時代からリクルートが個人の売り買いだけを掲載する「じゃまーる」という雑誌を出版したり試みていましたが、やはりあまり上手く行かずに廃刊になりました。
今で言うとメルカリやヤフーオークションがそれに近いのではないでしょうか。ただそれらもユーザーは匿名性を重視したり決済と郵送に大企業を通したりと、やはり個人間取引は一般的日本人は国民性として苦手なんだと思います。
一言で言えば、総合マッチングサービスになると思います。
日本の場合は、Yahoo! がかなり近いサービスになると思います。Yahoo! 以外は対象や内容によって媒体が別れていて、同様のサービスはないと思います。
個別サービスだと
Hiroaki Hayashi さんが書かれている、メルカリやヤフオクの機能の他には
求人情報サービス>タウンワーク、 an、Yahoo!しごと検索 等
婚活サービス>ゼクシイ、Yahoo!パートナー等
LGBT向けマッチングサービス>ぐぐればたくさんヒットしますね
旅行ツアー>じゃらん、Yahoo!トラベル等
商店の折込チラシ>Shufoo!
不動産>HOME’s、SUUMO、Yahoo!不動産等
って感じですね。
Yahoo! だと、
ヤフオク、パートナー、トラベル、一休、しごと検索、自動車(中古車仲介)がマッチングに特化したサービスで
があり、それに加えて、知恵袋、リアルタイム、ブロク、textream がソーシャルサービスとして存在します。
楽天やDMMもこの方向目指しているのかなとは思いますが、現状では Yahoo! 一強ですね。
日本は国民性としてアメリカの様にC to C にあまり積極的ではないのです。最も近いメルカリやヤフオクでさえも、最後までお互いに素性を知られない事に重きを置いています。
飲食店のみですが、食べログ・Retty などがある程度市民権を得ていると思います。